いつの頃からでしょうか?
ふと人生について悩んだり、辛かったり、涙したり、逃げ出したくなった時に旅に出ていた気がします。
幼い頃は、歩いて隣町の公園に、学生の頃は電車に乗って近くの町にくりだしました。
大学生になった頃から、一人旅に出かけるように。
そしてすっかり大人になってしまった今、私は長年過ごし働いていた東京を離れ、
1年間のヨーロッパ生活を経て、
生まれ育った町に戻り(これもなんだか戻ったというよりは、旅の途中と行った感じ)
毎年、3回ほど旅に出ています。

今はお気に入りの国、モロッコにはまっています。
初めて訪れたのは2010年、その頃は仕事が忙しく大好きだった旅ともすっかり距離をおいた日々を過ごしていました。
この旅をきっかけに、忘れていた旅好きの自分自身に
新しい風が吹き込まれたのを今でも覚えています。

マラケシュの町をクタクタになるまで迷いながら歩き回ります。(目も回る。)
旧市街メディナではエキゾチックな臭いを嗅ぎ、
太陽をいっぱい浴びて育った地の野菜の甘さにため息をつきます。
美味しい物好きとしては、その場所でしか食べる事のできない名物に舌鼓を打ち、美味しいお酒もたしなみます。
ハズレの時もありますが何事も経験と捉え、自分の鼻と感を頼りに行動することは冒険です。
もちろんショッピングも欠かせません。
美しい雑貨や洋服、ファブリック、アート工芸品など気に入った物は日本につれて帰ります。
何処か人懐っこいけど、はじめは信用しきれないモロッコ人ですが、
意外と親切なモロッコ人に助けられる事もしばしば。
軽快に奏でられるベルベルミュージックが流れる四駆の車で
ハードなロングドライブをアッサリこなす逞しいドライバー。
貧しいながらにも毎日元気に力強く生きるノマドの子供たちの
澄み切った目を見ると、思わず大切な何かに気づかされます。
砂漠の砂の上で、満月と夕日を同時に静かに見入ると自然と流れる感動の涙。

こうして、初めて訪れた町で出会う人・景色・音・香り・味に
ワクワク、ドキドキしながらいつのまにかリセットされて行く自分に気づくのです。
時々怖い目に、大変な目にもあったけど、それ以上に素直な自分の五感を感じさせてもらえる時間。
「旅」は私にとって「力の素」なのかもしれません。
人生は旅のような物。思い残す事のないように、さあ、旅に出ましょう。